自社のリソースが不足している際に便利なコーディングの代行。外注したいけれどトラブルが起こらないか不安を感じている方もいるでしょう。本記事では、コーディング代行で起こりがちなトラブルについて詳しく紹介していきます。コーディングの代行依頼を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
コーディング代行でよくあるトラブル事例とは
コーディング代行でよくあるトラブル事例としては、納品が大幅に遅れることや契約後に追加の費用を請求されること、完成品のクオリティが想定よりも低いことなどが挙げられます。ここでは、代行依頼時によくあるトラブルの事例について詳しく紹介していきます。完成品のクオリティが低い
よくあるトラブル事例のひとつとして完成品のクオリティが低いケースが挙げられます。コーディングの代行において、業者のホームページに掲載されている過去の制作事例のクオリティは高いにも関わらず、完成品が期待していたクオリティに到達していなかったというトラブルは珍しくありません。外注先が求めるレベルのコーディング能力をもっているか事前に見極めるのは簡単ではありませんが、過去の実績や評判を確認して慎重に判断することが重要です。適当に依頼する業者を決めてしまうと、トラブルに巻き込まれる確率が上がるので注意しましょう。
デバイスやブラウザによって表示が崩れる
コーディングの代行では、デバイスやブラウザによって表示崩れが発生することがあります。これはレスポンシブ対応が施されていなかったり、表示確認テストが不十分だったりする際に起こりやすいトラブルです。パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどのさまざまな端末からも快適に閲覧できるサイトを目指す場合は、あらかじめレスポンシブ対応を依頼しておくことが重要です。業者によってはレスポンシブ対応が基本料金に含まれず、オプション扱いとして追加料金が発生するケースもあるため、契約前に対応範囲をしっかりと確認しておきましょう。
納品が大幅に遅れる
コーディング代行では、納品が大幅に遅れるトラブルが起こることもあります。納品の遅れは、コーディングの担当者に納期の意識が薄かったり、依頼時の指示が曖昧で何度も修正が発生したりした際によく起こります。こうした納期の遅れを防ぐためには、前もって詳細にサイトの仕様を伝え、定期的な進捗確認を行うことが大切です。とくにフリーランスに外注する場合は、個人のスケジュール管理や対応力に差があるため、納期遅延が起こりやすい傾向があります。
代行の依頼を行ったら、完成までの進行をすべて相手任せにするのではなく、適切なタイミングで進捗確認を行い、必要に応じ修正の依頼をするとよいでしょう。
契約後に追加費用を請求された
金銭面のトラブルでは、契約後に追加費用を請求されるケースが挙げられます。契約後に追加請求されるトラブルは、事前にしっかりと契約内容を確認しなかった場合に発生します。こうしたトラブルを防ぐためには、契約前に作業内容や対応範囲、料金に関するすり合わせを丁寧に行うことが重要です。とくに修正対応やレスポンシブ対応などが基本料金に含まれているかどうかは、事前に明確にしておきましょう。
コーディング代行でトラブルを防ぐための3つのポイント
よくあるトラブル事例で紹介したようなトラブルの発生を防ぐためには、代行の依頼を行う際にあらかじめコストパフォーマンスを比較することや事前にしっかりと情報の共有を行うこと、コミュニケーションを怠らないことが非常に大切です。ここでは、依頼時にトラブルの発生を防ぐためのポイントを3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。コストパフォーマンスを比較する
コーディングの代行を依頼する際は、費用だけでなくサービスの質や対応力も含めたコストパフォーマンスを比較することがおすすめです。依頼先によっては料金が相場より安くても品質がともなっていないケースもあり、完成品が期待していたクオリティに到達していなかったり、何度も修正が必要になったりするなどのトラブルに発展する可能性があります。そのため、契約前には過去の実績や評判、基本料金に含まれる作業範囲などをしっかりと確認して、総合的な視点で判断することが重要です。単に依頼料が安いからという理由だけで契約する会社を選ぶのではなく、費用に見合った成果が得られるかどうかを見極めることで満足度の高い結果に繋げられます。
事前にしっかりと情報の共有を行う
コーディング代行を依頼する際は、事前にしっかりと情報の共有を行うことが大切です。あらかじめ指示書やデザインデータ、サイトマップといった情報を共有しておけば、想定と異なる仕様にされたり、完成品がイメージと大きくかけ離れたりするトラブルを予防できます。はじめて代行を利用するのであれば、契約時にあらかじめどのようなデータを用意する必要があるのか直接確認しておくとよいでしょう。基本的には指示書とデザインデータ、サイトマップがあれば問題ありませんが、自社で運用や保守を行うのであれば、コーディングのルールをまとめたガイドラインも作成して共有することをおすすめします。
コミュニケーションを怠らない
コーディング代行を依頼する際は、円滑なコミュニケーションを欠かさないことが非常に重要です。実際にコーディングする担当者とのやり取りが不十分だと、確認不足によるミスや認識のズレが生じやすく、納期の遅延や完成品のイメージの違いといったトラブルにつながる可能性があります。とくに細かい仕様やデザインの希望がある場合は、なんとなくではなく、できる限り具体的な指示を伝えましょう。また、代行業者によっては、修正対応の回数に制限が設けられていたり、修正の回数に応じて追加費用が発生したりするケースもあります。事前に修正ルールを確認しておくことも大切です。
代行依頼時には、コーディング担当者との認識をすり合わせる時間を惜しまないことが、結果的にスムーズな進行と高いクオリティに結びつきます。